実際に支援を受けた
親御さんの感想
小学5年生 女子
あれは忘れもしない五年生の夏休みも後半に入った頃、朝になるとソファーで固まり、泣いて動けなくなりました。そして、あっという間に完全不登校になってしまいました。病院で異常なしと言われても、娘の止まらないゲップに何か隠れた病気があるかもしれないと思い込んだ私は、娘の具合が治れば学校に行けるのだと思い、必死で病院に通いました。病院通いは散々でした。検査に行く為に車に乗れば、車酔いが怖いと過呼吸のようになり、医師とも話そうとしない娘は、社会性がないと言われ、カウンセリングを受けるよう言われました。しかし、娘はカウンセリングどころか暴れるように泣き、どうすることもできませんでした。今思うと、幼い頃から手のかかる娘に、面倒なことが起こらないよう未然に防ぎ、泣いた時には機嫌をとり、そんな私との苦しい親子関係も限界だったのだと思います。この問題が、病院では解決できないということに気がつくには時間がかかりました。
娘が病気ではないとわかり、私にできることは何もないと途方に暮れる毎日でした。私自身も布団から出る気力さえなくなりました。不登校とは、そこまで深刻な問題なのだと改めて思います。そんな鬱状態になりかけている自分にも嫌気がさし、何か解決する方法が見つからないだろうかと思い直し、やっとの思いで、不登校の経験をした方の講演を聞きに行きました。学校には無理して行かなくて良いという考えの方でした。その方の話を聞き、無理に学校に行かせる必要はないのだと安心しました。しかし、数日経過してみると、本当にこれで良いのかという迷いが出てきました。なぜなら、娘は「自分だけこんな風になってしまって死にたい。」などの発言が出るようになり、幼い頃から悩んでいた癇癪もひどくなっていったからです。
ネットで家庭教育支援を受けた方々のブログを見つけました。どれも夢みたいな話で、こんな風に学校に行けるようになったら、うちの家族はどれだけ救われるだろうと感じました。
相談する時には、過保護・過干渉をしてしまっていたことを非難されるだろうなという思いがありましたが、非難されるどころか真剣に話を聞いてくださり、時には優しく語りかけてくださいました。
今、相談しようか迷っている人や、私は地方に住んでいるから無理だと思っている人がいるなら、決して諦めず、行動してほしいと思います。
家庭教育の考え方や家族療法の理論は、とても納得いく事ばかりでしたので、すぐに実行することにしました。あまりにも変わりすぎる私に、娘も最初は反発もありましたが、少しずつ慣れていったのではないかと思います。先生方はいつも全力で対応やプランを考えてくださり、私の心を支えてくれていたので安心して家庭教育を実践できたと感じています。
子どもってこんなにも変われるのだなと日々の成長にびっくりしております。
娘への対応に十年間悩みながらも、誰に相談してもわかってもらえないだろうと諦めていた私にとって、娘の不登校は必然的だったのではないかと思います。
どん底ながらも、諦めずに家庭教育にたどり着いた事、本当に良かったと思っています。
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