不登校解決記事 つみかさね〜ひかりさん〜
皆さんこんにちは、家庭教育推進協会です!
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今回は家庭教育推進協会が発行しているPLUS・YELL 秋号から、親御さんの記事「つみかさね」をご紹介致します。
何度読んでも泣けます!思い出します!不登校記事は一人で悩んでいる親御さんの力になります。ひかりさん、ありがとうございました!
ひかりさん 現在中学1年生
あれは忘れもしない五年生の夏休みも後半に入った頃でした。
ゲップが止まらない日が続き、具合の悪さを伝えてくるようになりました。病院に行くと、便秘だということで整腸剤を処方されましたが、体調は戻らないまま、二学期が始まってしまいました。
勇気を出して二日間登校したものの「具合が悪くなり保健室に行ったことが恥ずかしい。きっとまた具合が悪くなる。」と言い、朝になるとソファーで固まり、泣いて動けなくなりました。そして、あっという間に完全不登校になってしまいました。
病院で異常なしと言われても、娘の止まらないゲップに何か隠れた病気があるかもしれないと思い込んだ私は、娘の具合が治れば学校に行けるのだと思い、必死で病院に通いました。
病院通いは散々でした。
検査に行く為に車に乗れば、車酔いが怖いと過呼吸のようになり、医師とも話そうとしない娘は、社会性がないと言われ、カウンセリングを受けるよう言われました。しかし、娘はカウンセリングどころか暴れるように泣き、どうすることもできませんでした。今思うと、幼い頃から手のかかる娘に、面倒なことが起こらないよう未然に防ぎ、泣いた時には機嫌をとり、そんな私との苦しい親子関係も限界だったのだと思います。この問題が、病院では解決できないということに気がつくには時間がかかりました。
娘が病気ではないとわかり、私にできることは何もないと途方に暮れる毎日でした。
私自身も布団から出る気力さえなくなりました。
不登校とは、そこまで深刻な問題なのだと改めて思います。そんな鬱状態になりかけている自分にも嫌気がさし、何か解決する方法が見つからないだろうかと思い直し、やっとの思いで、不登校の経験をした方の講演を聞きに行きました。学校には無理して行かなくて良いという考えの方でした。
その方の話を聞き、無理に学校に行かせる必要はないのだと安心しました。しかし、数日経過してみると、本当にこれで良いのかという迷いが出てきました。なぜなら、娘は「自分だけこんな風になってしまって死にたい。」などの発言が出るようになり、幼い頃から悩んでいた癇癪もひどくなっていったからです。
ネットで上野先生の支援を受けた方々のブログを見つけました。どれも夢みたいな話で、こんな風に学校に行けるようになったら、うちの家族はどれだけ救われるだろうと感じました。
相談する時には、過保護・過干渉をしてしまっていたことを非難されるだろうなという思いがありましたが、非難されるどころか真剣に話を聞いてくださり、時には優しく語りかけてくださいました。
そして、サポートした子どもたちは、みんな学校に戻っているという実績も、私の心の支えになりました。本当に電話して良かったと思いました。
今、相談しようか迷っている人や、私は地方に住んでいるから無理だと思っている人がいるなら、決して諦めず、行動してほしいと思います。
私はエンカレッジさんでしたが、まずは家庭教育推進協会さんに電話するのがいいのではないかと思います。
家庭教育の考え方や家族療法の理論は、とても納得いく事ばかりでしたので、すぐに実行することにしました。あまりにも変わりすぎる私に、娘も最初は反発もありましたが、少しずつ慣れていったのではないかと思います。
娘のサポートには、家庭教育推進協会所属のS先生がついてくださいました。大人と、まともに話そうとしない娘なので、無理だろうなと感じていましたが、少しずつ会話もできるようになってきた娘を見て、訪問カウンセラーの先生の力を知りました。
S先生は、娘だけでなく、私の心も支えてくれました。
再登校日を迎えた娘は、不安から何度も涙を流し、ゲップも止まらなくなりながらも、自分の気持ちと戦い、お友達と学校へ向かいました。
これからは、娘を信じてあげようと決心した日でもありました。
6年生の新学期から再登校した娘は、すっきりした表情で学校から帰って来て楽しそうに友達と遊んでいましたが、夜には不安を吐き出していました。
ギリギリの毎日に私の心も折れそうになりましたが、上野先生が一緒に対応を考えてくださり、私の心を支えてくれていたので安心して家庭教育を実践できたと感じています。
中学生は見学していた体育にも挑戦するようになりました。
それどころか、走るタイムをもう一度挑戦したいと先生に自分から申し出たそうです。
更に、体調が悪いと感じた朝も決して休もうとはしません。
子どもってこんなにも変われるのだなと日々の成長にびっくりしております。
娘への対応に十年間悩みながらも、誰に相談してもわかってもらえないだろうと諦めていた私にとって、娘の不登校は必然的だったのではないかと思います。
どん底ながらも、諦めずに上野先生にたどり着いた事、本当に良かったと思っています。復学から一年半、夏休みの部活も一日も休まず、二学期も登校していきました。ここまで来られたのも、上野先生、S先生、周りの関わってくださったみなさんのおかげだと感謝でいっぱいです。
これからも、あの苦しい日々を教訓に、上野先生や家庭教育推進協会のブログなどを通じて、家庭教育の学びを続けていきたいと思います。