問題所有の原則を取り違えていませんか?
皆さんこんにちは、家庭教育推進協会です。
最近電話の相談や問い合わせが多く、子育てに悩む方が多い現状を痛感しています。
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今日も支援をしているお父さんお母さんから、「先生、また失敗してしまいました。反省です。」と連絡がありました。
この場合の失敗とは、過干渉、過保護を意味します。
家庭教育推進協会の支援では、子どもの自立を伸ばすため、親の問題と子の問題を分ける【問題所有の原則】という考え方を学んでいただきます。
家庭内で本来子どもが所有すべき問題に対して親が干渉してしまうと、子どもは問題所有ができずに責任転嫁をしたり、自分自身にフィードバック(反省し次に活かす)する経験が減り、自立に支障がでてしまいます。
子どもの年相応の自立を目指すためには、「その問題は親の問題なのか子の問題なのか」を客観的に親が判断することが大切です。
過干渉、過保護傾向のご家庭では多くの親が子どもの問題を自身の問題と取り違えて所有してしまっているケースが多く見受けられます。
【問題所有を取り違えている会話例】
(子)ただいまー!テスト一週間前でテスト範囲と計画表が配られたよ!見て!
(母)お帰り、そうなのね。見せてごらん。あら、この計画じゃテストまでに提出物しか終わらないじゃない!もっとテレビの時間を削って勉強しないと。
(子)えー。計画表なんてみんな適当にに書いてるし、先生にも怒られないから大丈夫!
(母)何言ってるの!先生に怒られたら困るでしょ!夕方帰ってきてから夕飯までも勉強時間に書き直しなさい!
(子)ほっといてよ!
(母)お母さんに向かってそんな言い方して!あなたのためを思って言ってあげてるのよ!
さて、この会話ですが普通に日常である会話だと思った方は要注意です。
家庭教育推進協会の会話添削支援で問題所有を分けて整理してみましょう。
【問題所有を分けた会話例】
(子)ただいまー!テスト一週間前でテスト範囲と計画表が配られたよ!見て!
(母)お帰り、そうなのね。見せてごらん。この計画でテストまで頑張るのね!(計画を立てて実行するのは子どもです。子どもの決めた事に提案せず、一度受け止める事が大切です。)
(子)うん!計画表って言っても皆適当に書いてたりするからね。
(母)テストに向けて計画を立てるのも大切だけど、計画表を作る作業も大変ね。(計画表を重要と感じていない場合、内容ではなく、表を作る作業にも共感してあげましょう)
(子)そうそう。計画を立てたからってそれ通りにできるとは限らないんだよ、中学生は!お母さんよくわかってるね!でも、もう一度計画表見直してみようかな?(共感してもらい子どもに余裕ができる)
(母)自分の計画表だから、色々考えて書いて良いのよ。(親が子どもを動かさない。子ども自身が自分の問題と感じ自ら動き出す事が大切です。)
(子)うん!そうだね!ちょっと書き直して頑張ってみるよ!
どうでしたか?
これはあくまでも問題所有を分けて良い流れになった会話例ですが、問題所有を分ける事で、親自身もイライラせず対応する事ができます。
イライラの原因は、子どもの問題を親の問題と感じ、子どもを親の思うように動かそうとするからイライラしてしまうんです。
計画通りに勉強せずテストで低い点数を取って困るの子どもであって、お父さんお母さんが居残りをして勉強をさせられる訳ではありませんよね。
不登校や登校拒否のお子さんを持つ家庭ではこの問題所有が取り違えている事があります。
言うことを聞かない、ワガママな子ではなく、親が問題所有を取り違えていないか見つめ直してみてください。
子どもの問題は子どもに考えさせ、失敗も成功も同じ様に経験させる事が子どもの自立につながりますよ。