子どもが「嫌だ」と感じた時が自立のチャンス
みなさん、こんにちは家庭教育推進協会です。
←ランキング応援お願い致します。
にほんブログ村
今回は、家庭教育において子どもの自立を促す対応の一つをご紹介したいと思います。
それは「問題所有の原則」といわれるものです。
この考え方は1962年にトマス・ゴードン博士によって発表されました。
「問題所有の原則」の考え方は「嫌だ!困った!と感じた人が一番の解決者である」という考え方です。
子どもが問題を持つとき、その問題の所有者は子どもにあり、親にあるわけではない。
つまり、その問題を解決すべき人間は子どもであり、親が解決することではないということです。
例えば、子どもが時間割をしなくていつも親が朝に一緒にやっている。
なんとか親が手伝わなくてもできるように子になってほしい。
という相談があったとします。
これを「問題所有の原則」の考え方に当てはめて考えてみると、まず時間割をしなくて困るのはだれかということを考えます。
この場合は「子ども」ですね。親は子が時間割をしなくても特に困りませんよね。
時間割をしなければ忘れ物をしてしまったりするでしょう。
ただ、その忘れ物をしたという困った経験が子どもの自立を促す。
時間割をしなければ朝家を出る時間が遅くなって遅刻してしまったりするでしょう。
その失敗した経験が子ども自身を成長させます。
こういった経験を子どもがすることでこの問題をどう解決すればいいかを本人自身が考えるようになります。
この場合は「朝に時間割をやっていたら遅れちゃうから、夜のうちにやっておこう」や「忘れ物しちゃって先生に注意されたから、時間割はやっておこう」というような解決法を自分で導いていけるようになっていきます。
ただ、気を付けてほしいことはたった一度の経験だけでは変わりません。
何度か失敗することによって子ども本人がそれが問題という認識をします。
その認識を持ってからさらに解決法を模索します。
つまり、子は何度も同じ失敗をするものと考えておいたほうがよいでしょう。
また、逆に親の解決すべき問題を子に所有させるということも気を付けましょう。
多く見受けられるケースでは不登校の子どもがいて、その兄弟に話すケースです。
ついつい、親は子どもに愚痴めいた話をしてしまいがちです。
それによって親が気が付かない間に子どもにプレッシャーを与えてしまったり、または、親の愚痴を聞かされることに慣れてしまうと、子どもによっては親の真似をして愚痴っぽい性格になってしまったり、親のように兄弟に注意したりする事も出てきます。
すべてが悪影響を与えるとは言いませんが、極力控えることをおすすめします。
このように誰の問題かというところにスポットを当てて考えることによって親側がある程度割り切って対応することができると思います。
親はそれでなくても家事や掃除洗濯、もちろんお仕事と自分の問題をたくさん抱えています。
子どものことは子どもに任せるという考えを持つことで過干渉も減り、気疲れせず過ごせると良いですね。