不登校を乗り越えた親御さんの会報記事20号


皆さんこんにちは、今年も残り2ヶ月を切りました。このブログを見ている方は子育てや不登校の対応に悩んでおられる方ばかりでしょう。

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お子さんが不登校や行き渋りになった場合どうしたら良いのか?家庭でできる対応【家庭教育】という考え方があります。

 

家庭教育は、文部科学省が推奨する子供たちの未来をはぐくむ家庭教育でもあるように、すべての教育の出発点です。

家族のふれ合いを通して、子供が、基本的な生活習慣や生活能力、人に対する信頼感、豊かな情操、他人に対する思いやり、基本的倫理観、自尊心や自立心、社会的なマナーなどを身につけていく上で重要な役割を果たしています。

家庭教育推進協会の会報PLUSYELL20号に記載された「不登校を乗り越えた親御さんの記事」をご紹介します。

 

『つみかさね』 記事提供 Tさん 

 

小さい時から息子はとても優しい男の子でした。2歳差の弟のお世話を3歳の頃からしていました。幼稚園から小学校まで友人とのトラブルもなくいつもたくさんの友人が周りにいる男の子でした。

 

何をさせても何でもできると周りからも言われて両親もそう思っていました。その息子が突然学校へ行けなくなったのが中学2年生の夏前。

 

期末テストの前からでした。息子は中学受験をして私立中学校へ入学。中学1年生のクラスは小学校の時の様な明るいクラスでとても楽しいクラスだった様で友達もたくさん出来て楽しんでいました。

 

クラス替えがあり雰囲気がガラッとかわり、2年生の中間テストでも成績がかなり落ちていました。

 

中間テストの後担任の先生より面談で呼び出され、小さな弟もいるので父親へ面談を頼みました。

 

父親の面談というプレッシャーに息子は心が折れてしまった様でした。面談後、父親も毎日の様に息子へ、勉強しろ!勉強したか?と。他の会話もないのにその台詞を毎日息子へ浴びせ、母親の私へも息子へ勉強しろ!と言ったか?と、言ってくるのです。

 

私は言ってないと、答えると主人からの説教の嵐。その場に居たくなくなる様な雰囲気になっていました。

 

その圧力からどんどん息子は「朝起きれない」と、足が遠のく雰囲気が出ていました。

 

その後息子は朝登校の電車から降りれないくらい学校が怖くなってしまったそうです。

 

無理矢理登校させるが、その後学校へは行けず、家にも帰れない日が続きました。

学校とも面談をして強制的に登校させようとしていたので、学校と両親のプレッシャーから逃げてしまいたい気持ちだったのだと思います。

 

このままでは息子が壊れてしまうと思い、休んだら良い!と、伝えた事で完全不登校が始まりました。

 

母親の私には毎日悪夢でした。このままではいけないと思いスマホで検索の日々。

 

夏休みを含め不登校から4ヶ月経った頃、もう最後の砦だ!と、復学支援機関FHEへ電話をしました。

主人へも支援の話をすると「立て直すしかない。頼もう!」と同意してくれました。

その頃の主人の表情は殺伐としており優しさはありませんでした。

私も痩せてフラフラでした。

そんな中、全面協力する!と言ってくれた主人へは本当に感謝しました。

 

親は家庭教育を学び、子どもには登校刺激をしていただき、訪問カウンセラーと共に再登校を目指しました。

 

登校までに不安な事もありましたが、中学2年生の2学期に復学させていただきました。

3学期の最初は崩れましたが、支援の先生のお力で、そこから少しずつ階段を登る様に登校して行ける姿を見て、朝から最後まで教室で授業を受けれた日の事は今でも忘れられません。

 

復学から1年経った頃には塾へ行きたい!と言う程成長してくれました。

 

復学直後は最下位だった成績も1年後には下に何十人も居るくらいになっていました。

そして、無事高校へも入学が決まり、試験前にはもちろん何時間もかけて猛勉強していました。

 

休みの日は友達と遊ぶ計画を息子自ら練って平等に連絡をして招集かけます。

長期休みの課題もなんとか最後の日までに終わらせる様になっていました。

そして困ったら自ら友達へ聞き解決している様です。

 

今では困った友達を助けてあげている事もあります。

 

高校で部活にも入ろうとしていましたが、塾や他の習い事、追加補講などを申し込みをした事で空きの曜日がなくなり泣く泣く諦めました。

今では空き時間があれば弟の遊び相手をしてくれています。

弟を膝に乗せて遊んでいる様子や、お世話をする様子を見ていてなんとも嬉しい気持ちになっています。

「塾の夏期講習、学校の夏期講習、ご自由にどうぞ!お任せです。」と、言った事で本人が望む様なスケジュールを計画していました。

お世話になった支援の先生方、他、見守ってくださった学校の先生方、皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。

まだまだ育児が続くなぁと思っていますが、子どもたちの成長を見守れるのはとても幸せな事だと日々感じています。

 

今回のTさんは私立受験からの不登校で、勉強面に大きなハードルがありました。中学生ですが、学校では高校生の授業をしています。授業に追いつけなくなり、転校するケースもありますが、Tさんの息子さんは努力し以前の学校に戻る事が出来ました。

子どもを信じ、家庭教育を学んだ結果が今の明るい家庭を取り戻したのです。

 

子育ては家庭により様々です。自分の家庭にあった対応「家庭教育」を学び自信を持って子育てをして下さい。

 

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