不登校の子は素直になれない?叱ると謝れない子が多い心理と親の対応
皆さんこんにちは、家庭教育推進協会です。
電話カウンセリング、訪問カウンセリングの場でも「小さい頃から叱られた時にごめんなさいと言えた事がないんです」と申し訳なさそうにおっしゃる親御さんがいます。
皆さんのお子さんはどうでしょうか?
注意した時に謝罪、反省をしっかりさせられているでしょうか?
「おはよう」「ごちそうさま」これらの当たり前の挨拶は言う場面が決まっているので習慣化する事ができているでしょうか?
今回はなぜ不登校の子は謝れないのか、その心理について解説します。
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子どもの心理
恥ずかしい
反省の言葉や感謝の言葉を言えない心理としては恥ずかしいという事が考えられます。
思春期になれば恥ずかしさから「ごめんんさい」と素直に言えなかったり、感謝を伝える場面でも恥ずかしさから「ありがとう」と言えず、「どうも」「あざーす」など言う子もいます。
納得していない
それとは違い、なぜ叱られたか理解しておらず、言われた事に納得がいかず反抗する場合は問題です。
子どもは謝れないのでなく、「謝る必要がない」と思っている可能性があるのです。
環境の変化による変化
昔と違い、学校でも先生が叱る時に頭をポカンと叩く事はありません。
近所の頑固オヤジに頭ごなしに怒鳴られる事もありません。
多少手荒い方法もあったかもしれませんが、昔の子ども達はよくない事をはっきりと分かりやすく親だけではなく社会や地域からも教わっていたのです。
叱らない教育や時代に伴う環境の変化が子ども達の心理にも影響を与えていると言えます。
ごめんなさいを引き出す親の対応
しっかりと認識させ反省を促す
子ども達が「ごめんなさい」と言える為には自分の行動で友達を困らせてしまったこと、親を悲しませてしまったことなどをしっかりと親が子どもに認識させる必要があります。つまり家庭教育です。
最近は優しいお父さんが多く子ども達を叱ったことがない、叱ることができないといったこともよく聞きます。
叱ったとしても、子どもが黙ったまま固まってしまい「もういい、勝手にしろ」などとしっかりよくない行動を認識させられず反省も促せないまま終わってしまう場合が多いようです。
そうなると子どもは「黙っていれば終わる」と誤って認識してしまい、反省もしません。また感情的に怒ってしまうと「怒られた」という感情だけが伝わって内容が頭に残らない場合もあります。しっかりと叱り、内容を認識させ、反省を促す。そこまでやって初めて次に活かされる親の対応であることを理解しましょう。
叱るという行為がよくないという考え方もありますが、しっかり叱ってあげることも親の責任であると家庭教育推進協会は考えます。
親自身が子どもの手本になる
子どもに素直に謝るように促しているのに親自身が素直にならずいい訳や屁理屈ばかりを言っていては、子ども達もその親の言動を素直に受け止められなくなります。
子は親の鏡とよく言われますが、子どもに見られても恥ずかしくないように親自身も素直に認める心を持ち、子どもの手本となるような家庭生活を送っていきましょう。
協会では昨年、叱り方のセミナーも行っています。セミナーの様子はこちら
家庭教育推進協会 代表理事の上野の著書「今子どもの不登校で悩んでいるあなたへ」では叱り方についてもしっかり書かれているのでそちらも参考にしてみてください。
子どもの謝れない心理には「恥ずかしい」「納得していない」「環境の変化」があることを理解しよう。
親の対応として、「しっかりと認識させて反省を促す」ことや「親自身が子どもの手本となる家庭生活をする」ことを意識しよう。