発達心理学から子どもの心理を学ぶ
皆さんこんにちは、不登校に悩む親御さんのカウンセリングや、不登校に役立つ情報を発信している家庭教育推進協会です。
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発達心理学で有名なエリクソンは【心理社会的発達理論】を提唱しました。
人間の心理は、生まれてから死ぬまで周囲の人々との相互関係を通して成長していくという考え方で、成長の段階にそれぞれ取り組むべき発達課題があるとエリクソンは考えます。
発達課題って?
例えば、人は生まれてすぐ、泣いたら抱き上げておっぱいをくれるなど、周りの大人から基本的信頼を獲得します。
逆に、泣いても誰も来てくれず世話をしてくれない状況では信頼を獲得できず、不信を持ったまま成長してしまいます。
エリクソンはこのような発達段階を8つに分けました。
看護師の用語辞典:エリクソンの漸成的発達理論
文部科学省にも、子どもの発達段階についての記載があります。
「子どもの発達は、子どもが自らの経験を基にして、周囲の環境に働きかけ、環境との相互作用を通じ、豊かな心情、意欲、態度を身につけ、新たな能力を獲得する過程であるが、身体的発達、情緒的発達、知的発達や社会性の発達などの子どもの成長における様々な側面は、相互に関連を有しながら総合的に発達する。子どもは、身近な人や自然等との関わりの中で、主体的に学び、行動し、様々な知識や技術を習得するとともに、自己の主体性と人への信頼感を形成していく。」(文部科学省:子どもの発達段階ごとの特徴と重視するべき課題より)
難しく聞こえますね(笑)身近な人、つまり、親との関わりが子どもの心理発達に大きな影響を与えると考えて良いでしょう。
不登校児が増える学童期の段階では、社会との関わり方を自発的に発揮する「勤勉性」を獲得しますが、過干渉や過保護の子育てをしていると、この「自発的」な能力が伸びません。
子どもが失敗した時に感じる「劣等感」も生きていく上で大切な経験です。
先回りの子育てでは、失敗の経験が不足してしまい些細なことで挫けてしまったり、失敗を過度に恐れる子になってしまいます。逆に、失敗を非難し過ぎたり、親が上手く寄り添い支える事ができないと「劣等感」を抱えすぎてしまいます。
「勤勉性」と「劣等感」をバランスよく経験することで精神的に成長することができるというのがエリクソンの考え方です。
エリクソンの発達段階は乳児期~老年期まであり、私達大人も発達の途中ということですね。子育てに悩む親も本来獲得するはずの課題が得られないまま成長しているかもしれません。これらの獲得できなかった課題を再体験することで成長しやり直せると言われています。
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